社員の感性に響く、コーポレートカラーが息づくオフィス空間
社員の感性に響く、コーポレートカラーが息づくオフィス空間
POINT : 01
社員に愛される“寿司カウンター”と、工夫を凝らしたエントランス空間
Jeyが入るフロアでエレベーターを降りると、目の前に広がるのはグリーンと鍵をモチーフにしたサイン。
その背景には、正面に位置する防火扉の存在感を和らげる工夫が隠されている。
壁面にはシートを施し、社名サインをあしらうことで視線を誘導。
将来的に子会社や屋号が増えることも見越し、社名表示はマグネット式のブロックで構成され、柔軟に変更できる仕様とした。
「この場所に根を下ろして事業を展開していくという意志を込めて、千代田区周辺の地図もレイアウトに加えました」と語るのは、
プロジェクトを担当したグッドライフの関東谷氏。
さらに、会議室へと続く壁面にはガラスを多用し、視線の抜けを確保。
執務エリアへ向かう通路はあえて徐々に幅を狭めることで、奥行きと広がりを感じさせる空間設計がなされている。
限られたスペースの中でも、機能性とデザイン性を両立させた工夫が随所に施されている。
POINT : 02
可変性と居心地の良さを両立した、社員に寄り添う執務エリア
執務エリアには、将来的な増員や社内イベントにも柔軟に対応できるよう、キャスター付きの什器を採用。
ソファ席やファミレス席に加え、長時間のデスクワークに対応した腰に優しいチェアも取り入れ、
その日の業務内容や気分に応じて働く場所を選べる、多様性に富んだ環境が整えられている。
また、部署ごとに空間を明確に区切らないことで、組織を越えたコミュニケーションを促進し、“ワンチーム”の意識を自然と育てる設計に。
そうした空間の中で、ひときわ目を引くのが窓際に設置されたオリジナルのハイカウンターだ。これは、ただの作業スペースではない。
「年に数回、寿司職人を招いて社内イベントが開催されると聞き、それなら“寿司カウンター”があったら面白いんじゃないかと考えました。
普段は作業や打ち合わせにも使えるし、社員に愛されるシンボル的な存在になると思ったんです」と語るのは、プロジェクトを担当した関東谷氏。
機能性と遊び心が共存するこのハイカウンターは、働く場にちょっとした特別感を添えている。
POINT : 03
“ワンチーム”を体現する、つながりを生む空間設計
新オフィスとして選ばれたのは、103坪のワンフロア。
これまで2拠点に分かれていたJeyの全社員がひとつの空間に集まることで、社内のコミュニケーションをより活性化させる
――それが、今回の移転プロジェクトの大きな目的のひとつだった。
旧オフィスの2倍以上という広さに、当初は「どうつくり込んでいけばいいかわからなかった」と語るのは、Jeyのご担当者・S氏。
必要な機能として伝えたのは、会議室や執務席の数、そしてコーポレートカラーであるグリーンの活用。
それらを反映して提案された初回のデザインに、S氏は即座に魅了されたという。
「最初に提案されたプランが素晴らしくて、もう迷うことなくグッドライフさんにお願いしました。
拠点統合にともなって、社員が本当に“ひとつ”になれるのかという不安もありましたが、『ワンチーム』というコンセプトを提案いただき、
言葉とデザインの両面から強く心を動かされました」
象徴的なのが、エントランスから執務エリア、会議室へと床を横断するように広がる緑の円。
これは、社員同士がつながり合い、ひとつのチームとして働いていく姿勢を表現したものだ。
この短期間での提案を支えたのもまた、“ワンチーム”の精神だったと、グッドライフのプロジェクトマネージャー・関東谷氏は語る。
「提案までの期間は約2週間。営業やデザイナーが一体となって、『もう一歩踏み込みたい』と試行錯誤するなかで、
『ワンチーム』というコンセプトが浮かび上がってきました。
その想いに共感いただけたことを、本当にうれしく思っています」
空間づくりを通して、組織の在り方や働き方そのものに寄り添った新オフィス。
それはまさに、“ワンチーム”という言葉をかたちにしたプロジェクトだった。
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